NAGOYO School Innovation

学校園の取組

名古屋市立矢田小学校・名古屋市立砂田橋小学校・名古屋市立矢田中学校 Nagoya City YADA Elementary School / Nagoya City SUNADABASHI Elementary School/Nagoya City YADA Junior High School

東区

プロジェクト型学習実践校
2022年度~

中学校ブロックでの連携を模索するプロジェクト型学習実践校

学校の概要

名古屋市立矢田小学校

■所在地
 名古屋市東区矢田南四丁目4番1号
■URL
 https://www.nagoya-c.ed.jp/school/yada-e/ 
■学校規模 ※2022年5月1日現在
 児童数 451名
 学級数 18クラス
■学校紹介
 2022年で開校88年を迎えます。近隣には、バンテリンドームナゴヤや大規模商業施設があり、また、図書館や文化小劇場などの公共施設、大学や私立学校、国立大学法人附属小中学校が集まり、活気に満ちた文化的・文教的な学区です。
 当地域は防災・防犯への意識が高く、PTAの活動も充実しており、皆で児童を温かく支えています。また、活発に行われる地域行事にも児童が楽しく参加しています。

名古屋市立砂田橋小学校

■所在地
 名古屋市東区砂田橋三丁目1番13号
■URL
 https://www.nagoya-c.ed.jp/school/sunadabashi-e/ 
■学校規模 ※2022年5月1日現在
 児童数 309名
 学級数 15クラス
■学校紹介
 1979年に開校し、2022年で44年目を迎えます。学区全体に立ち並ぶ中高層住宅から通学している児童がほとんどで、児童の遊ぶ場所も住宅内の公園が中心です。以前より、地域の方々が企画した出し物を全校の子どもで楽しむ「三世代間交流会」などが行われてきました。子どもたちは地域の方々に愛されながら、健やかに育っています。

名古屋市立矢田中学校

■所在地
 名古屋市東区大幸南1丁目1番23号
■URL
  https://www.nagaya-c.ed.jp/school/yada-j/ 
■学校規模 ※2022年5月1日現在
 生徒数 325名
 学級数 11クラス
■学校紹介
 2022年で開校43年を迎えます。学区には、国立の小・中学校や私立の高校・大学、また、図書館や文化小劇場があり、活気に満ちた文化的・文教的な学区です。
  朝の挨拶活動などをはじめ、PTA活動も充実しており、保護者と学校、地域が一体となって生徒の健やかな成長を見守っています。

最新の記録

プロジェクトの概要

実践テーマ

 2019年度より、矢田小学校は、子ども自身がわくわくする課題を設定し、課題解決のための計画を立て、探究し、成果を発表する学びである「プロジェクト型学習」の実践に取り組み、子ども主体の学びを実現してきました。2022年度より、プロジェクト型学習実践校として、中学校ブロック連携、小中連携実践を進めています。

プロジェクト連携事業者

  • NPO法人日本PBL研究所

校⾧メッセージ

矢田小学校 校長 藤谷 浩一(ふじたに こういち)

 本校では、「自分で考え、人と学び合い、わくわくしながら進めよう!」という目標を掲げ、これをめざした学びを「わくわく学習」と呼んでいます。「わくわく学習」では、「探究的な学び」と「タブレット端末の効果的な活用」を重点とし、子どもがわくわくする気持ちを原動力として、主体的に取り組むことを大切にしています。
 授業を進めるに当たっては、民間事業者(NPO法人日本PBL研究所)のサポートを受けながら、従来の教師が教える授業から、子ども主体の学びへの転換を図っています。子ども主体の学びでは、子どもが自分なりの見通しをもち、方法やペースを自己選択・自己決定しながら学習を進めます。教師の役割は、伴走者として、子どもをサポートすることです。また、学校が社会とシームレスな学びの場となるよう、企業や専門家とのかかわりを積極的にもつようにしています。
 このようにして、未来をたくましく生き抜く力を育てたいと考えています。

名古屋市立矢田小学校 校長 藤谷 浩一(ふじたに こういち)

名古屋市立砂田橋小学校 校長 纐纈 みどり(こうけつ みどり)

 2022年度より、プロジェクト型学習実践校として、総合的な学習と生活科の時間を中心にPBLを取り入れた探究的な学びの実践に取り組んでいます。
 本校では「自分で考え、やってみよう」をテーマに掲げ、子どもの自己選択・自己決定に基づいた活動を重視し、仲間と協力し合いながら、自分の問いを解決していく子どもの育成を目指しています。先行実践校の矢田小学校や民間事業者(NPO法人日本PBL研究所)からのサポートを受け、本校の子どもの実態に合わせた実践を進めています。子どもたちは各学年のテーマに基づき、「ふれる」活動を行い、興味・関心を広げ、仲間と一緒に問いをもち、プロジェクト全体のゴールを設定して、探究を進めています。「指示や説明を待つだけの受け身の姿勢では多くは得られない」と気付いた子どもたちは、普段以上に主体的な姿を見せています。この探究的な学びの時間を通して、「自分で考え、やってみる」ことの難しさや楽しさ、達成感などを味わうことで、劇的に変わりゆく社会をしなやかに生き抜く子どもを育てていきます。

名古屋市立砂田橋小学校 校長 纐纈 みどり(こうけつ みどり)

名古屋市立矢田中学校 校長 板倉 淳一(いたくら じゅんいち)

 本校では、「互いの良さを大切にして、自分らしく生きる力の育成」を重点テーマとして、自他のよさを認め合い、共に支え合う中で、自身のよさを伸ばしたり、生かしたりすることができるように様々な取り組みを行っています。
 2022年度より、日本PBL研究所からの支援をいただき、総合的な学習の時間の中で、プロジェクト型学習に取り組んでいます。本校ではこれまでにも、総合的な学習の時間の中で、地域との関わりを重視しながら、外部施設への訪問、福祉体験、職業体験等を行い、主体的・協働的な学びを進めてきています。そこで、これまでの取り組みを基に、プロジェクト型学習として、1年生は「学区を住みよくするプロジェクト(福祉・防犯・交通・街づくりを視点に)」、2年生は「社会貢献のプロジェクト(SDGsを視点に)」に取り組みます。主体的・協働的に学びを進めることにより、自己選択・自己決定する力、課題解決を図る力、自分のよさを発揮する力の育成をより一層図り、「自分らしく生きる力の育成」を目指します。
 また、本校での実践例を参考に、他の中学校でもプロジェクト型学習に取り組んでいくことができる提案もしていきたいと考えています。


名古屋市立矢田中学校 校長 板倉 淳一(いたくら じゅんいち)

事業者メッセージ

NPO法人日本PBL研究所 理事長 市川 洋子(いちかわ ようこ) 主任研究員 東條 さおり(とうじょう さおり)

 プロジェクト型学習は、子どもたちがよりよく生きていくために必要な能力を獲得し、他者とともによりよい世界を創るコミュニティの一員として成長していくための学習方法であると確信し、2007年にNPO法人日本PBL研究所を設立しました。プロジェクト型学習の日本への紹介・普及を通して子どもたちに探究の楽しさを伝え、「学びから始まる」教育改革の一翼を担うことをめざして活動しています。
 2019年度より3年間、矢田小学校においてプロジェクト型学習の推進を支援してきました。プロジェクト型学習を通して、子どもたちは多くのことを自分たちで考え、見通しをもって取り組み、互いに学び合っています。
 この主体的な学びを広げていくために、令和4年度から矢田中学校区(矢田中学校・砂田橋小学校・矢田小学校)においてプロジェクト型学習が推進されることになり、引き続き支援をしていきます。主体的な学びを小学校から中学校へと広げ、深めていった先に、子どもたちのどのような姿が待っているのだろうと考えるだけでワクワクしています。

NPO法人日本PBL研究所
理事長 市川 洋子(いちかわ ようこ)
主任研究員 東條 さおり(とうじょう さおり)

このページは令和4年4月現在の情報に基づきます。