NAGOYO School Innovation

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NAGOYA School Innovationとは

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名古屋市教育委員会では教育改革を市全体で推進するため、「NAGOYA School Innovation(ナゴヤ・スクール・イノベーション)」と銘を打ち、子ども一人一人の興味・関心や能力、進度に応じた「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を推進しています。

 子どもたちを取り巻く社会の状況は、目まぐるしく変化しています。学校教育では、自らの可能性を認め、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、持続可能な社会の創り手として、自分の人生をたくましく、そしてしなやかにきり拓いていく人材の育成が求められています。

 こうしたなか、名古屋市は幼稚園から高等学校まで400校を超える全校種において、2020年度から「ナゴヤ・スクール・イノベーション」事業をスタートし、さらに2023年度からは、「ナゴヤ学びのコンパス」を基にした「子ども中心の学び」へと転換するべく大きく舵を切りました。

 「ナゴヤ学びのコンパス」は、名古屋市の全ての子どもが学びを通して自分らしく、幸せに生きていくことができるよう、名古屋の学びの基本的な考え方を示したものです。名古屋市立の学校園は、この「ナゴヤ学びのコンパス」を基に皆で対話を重ねながら、教育を通じて目指したい姿を明確にし、それぞれの学校園や子どもたちの実態に合った教育について考え、歩みを進めています。この名古屋市のイノベーションが、わが国の教育改革を推進するエンジンの役割を果たしていくものと信じています。


「NAGOYA School Innovation(ナゴヤ・スクール・イノベーション)」では、ゆるやかな協働性の中で自律して学び続ける子どもを育むため、大人が子どもに伴走し、「子ども中心の学び」を進める学校づくりを推進しています。

事業紹介

NAGOYA School InnovationのパンフレットをPDFで閲覧できます。

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パンフレット1
パンフレット2
パンフレット3

教育⾧からのメッセージ

名古屋市教育委員会 教育長 坪田 知広(つぼた ともひろ)

名古屋市教育委員会
教育長

坪田 知広
(つぼた ともひろ)

 子どもたちを取り巻く社会の状況は、目まぐるしく刻一刻と変化しています。予測困難な将来を生き抜いていく子どもたちに対して、学校教育には、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越えること、そして豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められます。
 こうしたなか、名古屋市教育委員会では、幼稚園から高等学校まですべての校種において、「ナゴヤ・スクール・イノベーション」を通して、子どもたちが、自ら主体的に課題を設定し、多様な他者と協働しながら学びを進め、振り返りながら責任ある行動が取れる力を身につけることができるよう、子ども主体の授業への改善を進めています。
 400校を超える市立学校園を挙げて進めているこの取組は、我が国の教育改革を推進するエンジンの役割を果たしていくものと考えています。
 名古屋市の子どもたちの学ぶ姿を通して、本市の教育が変わっていく姿を、このウェブサイトにおいて積極的に配信してまいります。 2022年7月

有識者からのメッセージ

苫野一徳 哲学者・教育学者・熊本大学教育学部准教授

哲学者・教育学者
熊本大学大学院
教育学研究科 准教授

苫野 一徳
(とまの いっとく)

 これまでの150年間、日本の学校教育は、「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学年学級制の中で、できあいの問いと答えを勉強する」システムとして続いてきました。落ちこぼれや不登校を始めとする、様々な問題の最大の理由はこのシステムにあります。
 しかしいま、そこからの大きな転換が、全国的に起こり始めています。名古屋市は、自治体規模でその転換に取り組むフロントランナーです。
 転換の一つの軸は、私なりに言えば「学びの個別化・協同化・プロジェクト化の融合」です。子どもたちが、自分のペースで、自分に合った学び方で、「ゆるやかな協同性」に支えられながら学び合う。カリキュラムの中核は、自分たちなりの深い問いを探究する、様々なワクワクできる“プロジェクト“です。
 名古屋からどんな実践が登場し、また全国に波及していくか。とても楽しみにしています。そして微力ながら、全力で応援したいと考えています。 2021年9月