山吹小学校 公開授業(9月)
第2回の公開授業が開催され、市内の学校からたくさんの先生方が参加されました。第1回に続いて参加された先生方には、6月からの子どもの姿や教室環境の変化に、一層深い学びとより具体的なヒントを得る機会になったのではないでしょうか。
山吹小学校では、「指導の個別化」「学習の個性化」としてYSTに取り組むことで、子どもたち一人一人が自分の学びに責任を持って学習に向かい合う姿が見られます。この姿が定着している大きな要因として、先生と児童が単元のゴールや学びを進める上での大事な価値観を共有していること、先生が個々の児童へのレクチャーと観察に徹することができていることが挙げられます。
そして、そのために工夫しているポイントの一つに掲示物があります。山吹小学校ではYSTを進める上で、様々な掲示物を活用しています。例えば、教室の壁には、「マインドセット」や「学ぶ技能」を示す掲示物が貼られ、学びにおける大事な価値観を子どもたちと共有するとともに、授業の始まりには「今日は何番を大事にしますか?その理由は?」、授業の終わりには「今日のあなたは何点ですか?」などと先生方が声掛けをしています。こうした先生方の工夫により、子どもたちの主体的に学ぶ姿勢が日を追う毎に育まれてきているように思います。
公開授業は、山吹小学校の先生方にとっても新たな気づきを得ることができる良い機会です。研究協議の時間では、試行錯誤をしてきた実践の内容を詳しく伝えられていました。参加した先生方は、各学年の実践のねらいや進め方の説明に大きく頷きながら聞き入り、意見交換の場では、「YSTの先行事例を励みに少しずつできることを取り組みたい」「失敗を恐れずに自分の学校でも取り組んでみたい」と目を輝かせながら語り合う先生方の姿に、この3年間の取り組みがいかに名古屋の学びの転換に価値あるものであるかを感じさせられました。
↑教師が「学び方」を掲示し、学び方について確認する様子
↑YSTの最中は、子どもの様子を見ながら、個別の支援を行っています