教師が子どもの学びに伴走する
山吹小学校では「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現を目指した教育に取り組んでいます。そのひとつが「山吹セレクトタイム」です。
「山吹セレクトタイム」は児童一人一人が自ら学習計画を立て、自分にあったペースで学ぶ時間として、週に5~10時間程度設けられています。学ぶ内容も学び方も、誰と何処で学ぶかも児童の自己選択に委ね、児童の選択の幅を広げているのが大きな特徴です。しかも、このような思い切った教育を全学年で導入しているのです。
これまでの学校教育に慣れた感覚でこの話を聞くと「まさか、それはさすがに無理じゃないの?」という想いが頭にすぐに浮かぶことでしょう。しかし「山吹セレクトタイム」での児童の姿を見ると、その考え方が大きく揺らぎます。一人一人が生き生きとした表情で学びと向き合う姿、児童と同じ目線で学びの伴走者として寄り添う先生の姿。公開授業では、これからの新しい教育の大きな可能性とヒントがたくさん溢れていました。
「教師が子どもの学びに伴走する」この理念を職員間で対話を繰り返してきた三年間。卒業する際に「山吹セレクトタイムで学ぶことができて本当に良かった」と文集に書き残す児童が出るほどになったそうです。「150年変わらない学校教育を変えるのは並大抵のことではない」と山内校長先生は全体会の中で話をされました。この覚悟を校長先生だけでなく全職員で共有し、日々試行錯誤を重ねている成果がのびのびと明るい表情で学びに向かう児童の姿に凝縮されていました。
↑山吹セレクトタイムの様子(個人で学びを進めている児童や、友達と一緒に学びを進めている児童など、個々人が自分に合った学び方で学習を進めています。先生はその様子を見守りながら伴走していきます。)
↑山吹セレクトタイムの様子(ロイロノートを活用して友達と一緒に学びを進めています。)
↑自由進度学習を効果的に進めるための掲示物の例
↑山吹セレクトタイムの概要説明