続々・先生インタビュー「ふれあい活動の取組」
先生インタビュー「ふれあい活動の取組」
「ふれあい活動」とは、「『クラスや同じ学年の仲間だけでなく、異なる学年のメンバーの中で、互いに認め合いながら、自分のよさや個性を生かし、協働している姿』を目指し、1年生から3年生で一つのグループ、4年生から6年生で一つのグループを組んで取り組む活動」です。この1年間の取組の振り返りとして、引き続き、新しい学校づくり推進室の岩本指導主事がA先生(1年生担任)とB先生(4年生担任)にインタビューを行いましたので紹介します。
●ふれあい活動での子どもたちの様子を教えてください
A先生
発表に向けた活動の中で、3年生にまとめや発表の仕方を教えてもらったことを1年生は喜んでいました。ロイロノートを使って発表の準備をしていたのですが、1年生が3年生に「こういうことを発表したいんだけど」と相談すると、「じゃあこうするといいよ」と教えてくれたり、まだ知らない機能を教えてくれたりしました。すると、「3年生に教えてもらったことを、クラスの友達にも教えたい」と、クラスで教え合う姿が見られるようになり、これをきっかけにクラスの仲がさらによくなったように感じています。他学年とのふれあい活動の学びがクラスにも影響していくというのは大きな発見でした。
B先生
発表の場面で、6年生が緊張することなく堂々と発表する姿を見せてくれたことは、4年生や5年生にとても刺激になりました。発表の準備の活動においても、パワーポイントを使い慣れていない4・5年生に対し、スライドの文字の大きさがアンバランスだったり、アニメーションを入れすぎたりしている様子を見かけると、6年生がアドバイスをしてくれて、よりよい発表につながりました。6年生が関わってくれることで問題が解決されるという経験を通して、「自分もそうなりたい」と憧れの気持ちをもてたことは、すごくよかったなと思っています。
●印象的なエピソードを教えてください
B先生
体験を多く取り入れ、体験から疑問に思ったことを探究していく取組ができました。学校外の方たちと関わることに大変さはありますが、実際に生きた学びにつながるので大切だと考えています。実際に車椅子で生活されている保護者の方が協力してくださり、普通の車椅子と競技用の車椅子を子どもたちが体験することができました。車椅子を必要とする生活の中でも、生涯にわたり楽しくスポーツと関わる世界があることについて、身近な人から教えていただき、より身近なものとして捉えることができてとてもよかったと思っています。
A先生
3年生が1・2年生に教えるというのが、このふれあい活動の取り組みの良いところだと思いました。去年2年生を担任していたのですが、去年の姿から想像するとリーダーなんてできないのではと思っていた子どもがとても活躍していました。去年は自信のなさそうな様子の目立った子どもが、グループの中で1年生と、2年生の子の発表のまとめを手伝うなんて!1・2年生と関わる中で成長し、3年生としてリーダーシップを発揮している姿を見て、これこそがふれあい活動のよさだなと思いました。
●今後のふれあい活動に対するアイデアをお聞かせください
A先生
探究より催し物もいいかなと思っています。みんなで企画したり楽しいことを考えたり「自分たちで楽しいことを考える」「みんなが仲良くなれることを考える」それでもよいのではないかと思っています。
B先生
今の進め方では、グループ決めが6月にあり、そこからふれあい活動がスタートしています。学級づくりに力をいれたい時期にふれあい活動が入ってくるので、子どもたちが混乱してしまわないか心配になります。一学期はクラスのことを、夏休みにグループ決めをして二学期からふれあい活動がスタートしてもよいと思い
車椅子の方へのインタビューの様子(4年生)
3年生が1・2年生の調べもののまとめを手伝う様子