YST(山吹セレクトタイム) 研究協議
今回の公開授業には名古屋市内外より約130名もの先生方の参観があり、YSTの取り組みに対する先生方の関心の高さが感じられました。公開授業では3年生~6年生の授業が公開され、参加された先生方の多くは熱心にメモを取りながら見学されていました。
公開授業後に体育館で開かれた研究協議では、YSTを実際に目の当たりにした先生方が普段の自分たちの学校での取り組みや、これまでの経験を基に活発な議論が交わされました。特に「個別最適な学び」をどうやって実現していくのかという点では、山吹小学校に限らず現在の学校教育の大きなテーマでもあるので、どの先生方も自分自身の今後の指導に活用できるアイデアを一つでも持ち帰ろうという姿が見られました。
質疑応答では「教員の時間外の準備は今まで以上に負担になっているのではないか?」「(YSTの)時間内に成果物が出来上がらない児童がいたり、教科や単元によって向き不向きがあったりするのではないか?」という率直な意見が上がりました。これらの意見に対して、山吹小学校の先生からは「(YSTが)3年目になったとは言え、まだまだ毎日が試行錯誤です。ただ、実践を積み重ねることでデータが積み重なり、より良い指導が効率良くできるようになってきた実感はあります。教科や単元によって向き不向きはあるので、使い分けをしています」というように経験に基づいて回答をされていました。
この公開授業と研究協議には、校長先生から若手まで幅広い先生方が参加されていました。「自分たちが納得できる新しい教育を生み出したい」という思いに、経験年数は関係ありません。これまでの教育方法に固執するのではなく、新しい教育の在り方へチャレンジをしていきたいというエネルギーが会場全体に満ち溢れていました。
↑公開授業に参加された方々による研究協議の様子。活発な議論が行われていました。
↑質疑応答では、参加された他校の先生から、自分たちの学校での取組に活かそうと積極的な質問がありました。
↑丸形のホワイトボード「えんたくん」を活用して、参加者同士での議論を深めました。
↑会場からの質問に答える山吹小学校の先生の様子。