名古屋市立山吹小学校

活動の記録

YST(山吹セレクトタイム) における児童の姿

2022.06.21

YST(山吹セレクトタイム) における児童の姿

 『子どもたち自身が立てた計画にそって学習を進める「自由進度学習」』は本当にできるのだろうか?YSTの説明を受けた人は少なからず疑問を持つことでしょう。これまでの日本の学校教育には無かったスタイルですので、そのような疑問を持つことは不思議なことではありません。3年前、山吹小学校でこの方針が示された時、おそらく当時の先生方も同じ思いを持ち、大きな不安を感じたことでしょう。その不安と向き合いながらより良い教育を目指し、先生方が子どもたちや保護者の方とも一緒になって試行錯誤を繰り返してきたことが、今のYSTの授業からは垣間見ることができます。
 授業が始まると、子どもたちは計画に合わせて学ぶ方法や場所をそれぞれが選択し、自然に学びが始まります。「先生、何すればいいですか?」と指示を待つ声が上がることはありません。隣の子と寄り添いながら教え合う姿、タブレットを見せ合いながら相談する姿、黙々とワークシートに取り組む姿。一人でワークシートに取り組んでいた子どもも、席を離れて黒板に貼られた解答用紙での答え合わせに行った先では、丸付けをしながら、同じ進度の友だちと答えを見比べ合ったり、問題の解き方や間違った点を話し合ったりしています。一人一人が主役となり、仲間とのゆるやかな協働性に支えられながら、それぞれが自分に合ったペースや方法を選択し、課題を解決していく姿に、3年間積み上げてきた大きな成果を感じ取ることができました。
 山吹小学校の子どもたちがYSTのスタイルをしっかりと身につけていることは、どの学年の授業でも見ることができます。大きくなって社会に出た時に「自ら課題を見つけて解決する」ということは当たり前のように問われる力です。学校教育とこの社会で求められる力とのギャップをどう埋め合わせするのかという議論は長くされてきていますが、解決に結びつく一つのヒントがYSTの子どもたちの姿にあるのではないでしょうか。

※ 掲示物には
 「単元のゴール・価値の共有」⇒ルーブリックなど
 「学習・学校生活で大事な価値観の共有」⇒マインドセットなど
 「学ぶための技能」⇒学び手、丸付け技能など
 「自由進度で進める上で必要な掲示」⇒ワークシートの回答など
 「成果物の交流・価値の評価」⇒学習成果物など
 目的別に様々あると思います。

↑答えを見ながら、友達ノートを見合う様子

↑それぞれ選んだ学び方で主体的に学んでいる様子

↑学び方をサポートする掲示物

↑学び方をサポートする掲示物