教育の専門家の質問に堂々と答える矢田っ子①
10月22日(金)に「ナゴヤ・スクール・イノベーション事業 モデル実践校 研究発表会」を開催しました。モデル実践校として、令和元年度からプロジェクト型学習とタブレットPCの活用を核とした学びの個別化・協同化・プロジェクト化に取り組んできた成果を、市内の教員や矢田小学校の保護者の方々に見ていただきました。
今回の研究発表会では、授業後に子どもたちや保護者にも参加してもらって意見交換会を開催しました。子どもたちが、教育のスペシャリストの大人たちに囲まれて、果たして質問に答えることができるのか若干心配されましたが、それは杞憂に終わりました。よどみなく答える子どもたちの様子に驚かされました。自分たちで決めた課題を解決して目的を達成するために探究に取り組み、それが自分事となっているからこそ、語ることができたのだと思います。今回は、そのような子どもたちの姿の一部を紹介します。
3年生は「はたらくって何だろう?」という単元で、働く人の気持ちに焦点を当ててお店や教室などを開くことにしました。折り紙教室のグループは、お客さんである5年生を喜ばせるために、5年生が喜ぶ折り紙を作ったり、折り方を教えたりすることに取り組んでいます。プロジェクトのことについて聞かれた子どもたちは、「5年生がどのような折り紙がほしいか、どのような折り方を教えてほしいかを知るために、5年生にアンケートを取りました。その結果、季節の飾りが1番多かったから、季節の折り紙を折ることを決めました。」と答えていました。
また、動画作成グループは、5年生が喜んでくれるような動画をつくっています。この後何をがんばるのかと聞かれて、「けんかばかりしてしまうので、メンバーみんなで意見をまとめて、動画を撮りたいです。あとちょっとがんばっていいものができたら、5年生が喜んでくれると思います。」と答えました。このグループは、公開授業中もけんかをしてしまいました。「グループ内でけんかをしたり、失敗したりしても、メンバーみんなの意見をまとめて動画を撮りたいと思えるのはすごい。」という参観者からの発言を受けて、「一番大事なおもしろい動画を撮ることを先にやらないと。話し合って、ちゃんときちんと決めていきたい。」と答えていました。
次の記事(教育の専門家の質問に堂々と答える矢田っ子②)では、参観された保護者の方々からのご意見等についてお伝えします。