砂田橋小学校 プロジェクト型学習の取組
6月20日に公開授業を行いました。砂田橋小学校では、昨年度から総合的な学習ではPBLに、生活科ではPBLの要素を入れた活動に取り組んできました。本年度は、「自分で考え、やってみよう!-探究的な学びPBLを取り入れて-」を校内研究のテーマに掲げ、昨年度積み上げてきたものを生かし、1学期からプロジェクト型学習に取り組んでいます。
「私たち大人は、ついつい子どもたちの先回りをしてお膳立てをしてしまいがちです。先が見えない複雑な時代を生きる子どもたちは、このような教育ばかりを受けていてはその時代をたくましく生き抜く力が身に付かないのではないかと思います。私たちは、探究的な学びの活動の中で、子どもたちに大いに失敗を経験してもらいたい。困ったり、迷ったり、悩んだり、失敗体験も含め、それが子どもたちの成長の大きな力になると思います。『自分で考え、やってみよう』これは、子どものテーマでもあり、新しい教育に挑戦する教員たちのテーマでもあります。悩みながら新しいチャレンジをする先生たちをぜひ温かく見守ってください」この公開授業に先立ち、校長先生は参観される先生方にお話をされました。
今回の授業は、一年間の学びのプロセスの中で初めに位置付けられる「ふれる」活動もしくは「企画」の時間でした。一年間を通して探究する興味や課題を見つけ、今後の見通しを持つ大事な場面です。授業の様子を簡単に紹介します。
3年生の「はたらくってなに?」の授業は、実際に消防署を見学した経験を生かして、その他の仕事にも様々な役割があることを見つける活動を行いました。グループで相談しながらウェビングマップを書き込み、互いの考えを可視化しながら整理しました。「もっと他にもありそう!」「他の仕事もやってみたい!」と、子どもたちの興味関心が広がっていることが伝わって来ました。
4年生の「身近な環境を守るためにできること」の授業は、「ふれる」活動で見学した矢田川やごみ処理場での気付きや発見を振り返りながら、気になる環境問題を整理する活動を行いました。ウェビングマップを使って可視化する中で「川も海につながっているから海洋汚染の原因になるよね」「ごみ処分場が無かったらどうなるのだろう」と、自分たちの体験から様々な問いを生み出す姿が多く見られました。
これから自分たちが立てた問いについて調べ、情報を整理したり、考えたりしながら、それぞれのゴールを目指す探究が始まります。校長先生がお話しされたように、困ったり悩んだりする場面に直面する機会が増えてきます。その壁をどのように乗り越えたのか、子どもたちの姿から感じられる公開授業は10月と1月に予定されています。