キャリアナビゲーターができること
社会が急激なスピードで変化する時代となり、それに伴って人々の働き方も変化を続けています。誰もが正確に予測できない未来において、児童生徒がいきいきと活躍できる力を身に付けることを目的とするキャリア学習の工夫は全国各地で試みられています。
名古屋市では、キャリア学習の取組をサポートする専門家(キャリアナビゲーター)を、42校の中学校に配置(中学校、高等学校及び特別支援学校を合わせて60校)しています。キャリアナビゲーターは、職場体験学習の受け入れ先の開拓や職業講話講師の調整、生徒の個別相談の対応などを通して、生徒一人一人のよりよいキャリア形成の実現をサポートする役割を担っています。
前津中学校のキャリアナビゲーターを務める前田さんは、「生徒と地域の大人の方や企業の方がもっと触れ合えるような探究プログラムを実現したい」という先生方の願いを実現するために、様々な学校独自の探究プログラムの企画や先生方のサポートを行ってきました。「先生方が教科の専門性がある様に、私もキャリアサポーターとしての専門性を発揮して、先生ではない人として生徒の前に立ちながら、先生方のサポーターでいたいと考えています」と話されるように、前田さんは、生徒や先生、地域や企業等をつなぐ懸け橋としての役割を常に意識されています。
「中学校でキャリアナビゲーターができることBOOK」では、キャリアナビゲーター前田さんの取組と前津中学校の実践を紹介しています。前津中学校では、実践を通して先生方も気づきや学びを得て職員間の対話の充実にもつながりました。本冊子をご一読いただけると、新たなヒントが見つかると思います。
キャリアナビゲーターができることbook(PDF)