野跡小学校 ICTを活用した算数科の個別最適な学び
7月12日に4年生の算数科の授業公開が行われました。野跡小学校では、特に算数科の授業を中心にデジタル教材プラットフォーム「navima」を使用しています。デジタルドリルや学習履歴を最大限に活用し、基礎学力の定着を図ることで、子どもたちが「勉強が分かる、自分にもできる」と感じられる授業づくりに取り組んでいます。
公開された授業の一部を紹介します。
4年生「小数の足し算の筆算の仕方を考えよう」の学習では、はじめに「5.74+3.21」の計算の仕方を考えてタブレットに直接書き込んでいきました。「navima」では、書き込んだ文字などがそのまま共有でき、友達の考えをリアルタイムで確認することができます。互いの考え方が瞬時に分かるので、交流がスムーズに進みます。なかなか書き込めない友達に対して、「どこが分からない?」と教えに行く姿もあり、子どもたち自身が仲間と助け合いながら「勉強が分かる、自分にもできる」と感じられる学びをつくり上げていると感じました。
「5.74+3.21」の計算の仕方を交流する場面では、黒板の上に設置されたモニターに発表者のタブレットの画面を表示しつつ、黒板には教師がその計算の仕方を再現していました。また、小数点の位置が異なる「32.7+4.15」という計算問題も取り上げ、位をそろえる必要性について黒板を使って全員で確認しました。タブレットで全てを完結させるのではなく、黒板とタブレットの双方を使って子どもたちが効率よく学べる工夫がなされていました。
授業の後半では、習熟度に合わせた「navima」の練習問題に取り組みました。やり終わった子は、まだ終わっていない子のそばに行って見守ったり、教えたりしていました。子どもたちの自然なやり取りを見て、このような姿は算数科の授業に限ったことではなく、他の授業でもなされていると感じました。
分からなければ友達に教えてもらう、分からない友達が助けを求めていれば声を掛けるという学び合いが定着し、生き生きと明るい表情で学習に取り組む姿が印象的でした。「勉強が分かる、自分にもできる」という授業づくりが定着しつつあることが、子どもたちの表情から伝わってきました。