NAGOYO School Innovation

名古屋市立稲永小学校・名古屋市立野跡小学校

活動の記録

児童の基礎学力の定着などを図る個別最適な授業づくり

2022.11.16

 野跡小学校では、協働的な学びと個別最適な学びとの両立を目指し、算数の授業での授業改善に取り組んでいます。この実践では「自分たちで解いた」「分かった!もっとできそう!」という達成感を味わえる個別学習をICT機器の積極的な活用で実現を目指しています。

 2年前の学校アンケートでは「勉強がわからない」という子が多かったのが、去年の段階で「勉強がわかる」が20%増え、「分からない時は先生や友達に聞く」も20%増えました。さらに、6年生の全国学力状況調査では「あきらめずに最後までやる」「話し合いを通じて考えを広げる」という項目に向上が見られました。

3年生の算数の授業の様子

↑3年生の算数の授業の様子

 校長先生に伺うと、先生方からも「この取り組みをやって本当に良かった」「分からない時に素直に分からないと言える子が増えた」「他の教科でも意欲的に学べる子が増えた」という声が多く聞かれるそうです。また、保護者アンケートでも「お子さんの理解は向上していますか?」という問いに対し「はい」「ややはい」に96%の人が丸をつけられたそうです。

 デジタルドリルや学習履歴を最大限に活用し、すべての児童の基礎学力の定着などを図る個別最適な授業づくりの実践を重ねることで、子どもたちの個々の学びに向かう力を着実に伸ばし、子どもたちも自分の力の伸びを実感し自信をつけ始めています。野跡小学校が目指す「学校が楽しい」「学校に行きたい」と思える学校づくりが着実に進んでいることが、子どもたちの笑顔あふれる授業から感じ取ることができます。