NAGOYO School Innovation

「ナゴヤ学びのコンパス」の策定

活動の記録

第 4回検討会議

2023.02.28

概要

会議名  第 4回学びの方針策定に係る検討会議
開催日時 2023年2月28日(火曜日)午後 2時00分から午後 4時00分まで
開催場所 JPタワー名古屋37階(web会議と対面による会議を組み合わせた方式)

以下の内容について意見交換等を行いました。詳しくは、議事要旨、会議資料をご覧ください。

議題
〇教職員ワークショップ 教育シンポジウム、子どもアンケートから得られた意見
〇「ナゴヤ学びのコンパス」骨子(仮)に対する意見交換

ナゴヤ学びのコンパス概要版、内側イメージ

↑「ナゴヤ学びのコンパス」概要版内側のイメージ

ナゴヤ学びのコンパス概要版、外側イメージ

↑「ナゴヤ学びのコンパス」概要版外側のイメージ

議事要旨

1 開会挨拶
2 第 4回検討会議に向けて
3 教職員ワークショップ 教育シンポジウム、子どもアンケートから得られた意見
4 「 ナゴヤ学びのコンパス 」に対する意見交換
 (1) 意見交換(概要版について)
 (2) 意見交換(冊子版 Q&Aの内容について)
5 事務局からの連絡事項
6 閉会

<資料>
資料1 第 3回検討会議議事要旨
資料2 第 4回検討会議 に向けて
資料3 教職員ワークショップ、教育シンポジウム、子どもアンケートの結果
資料4 「ナゴヤ学びのコンパス」概要版( 中間案)
資料5 「ナゴヤ学びのコンパス」冊子版( 案)
資料6 今後のスケジュール

<議事進行>
1 開会挨拶
 苫野会長あいさつ

2 第 4回検討会議に向けて
〇事務局 資料 1を用いて検討課題①~⑤の説明
 構成員からの質疑なし

3 教職員ワークショップ、 教育シンポジウム、 子どもアンケートから得られた意見
〇事務局 資料 3を用いて説明

4「 学びのコンパス 」(仮)に対する意見交換
〇事務局 資料 4(1)(2)を用いて説明

検討①について
〇久野構成員
 議論する部分について具体的に示していただくことは可能か。
〇事務局
 資料2の検討①~検討⑤をご覧いただきたい。
〇久野構成員
 「未来社会の市民の姿」と「互いを認め合い、ともに社会を創造する自由な市民」は重複していると感じている。そのため、「自由な市民」を冒頭に持ってきてはいかがか。また、前回の検討から、学びのコンパスの内容を小中学校の校長先生に共有しているが、「自由な市民」のイメージ化が難しいとの感想を頂いている。
〇事務局
 頂いている観点とは異なるが、この提案をした後、「未来社会」が遠い未来のことを指しているようにもとらえられるのではないかとの話もあった。「未来社会」には、社会に出た時の姿も含め、学校教育も通じた市民の姿を込めている。「目指したい市民の姿」など、柔らかい表現にすることも考えている。
〇荒瀬構成員
 ご提案であるが、文言は人によって異なる感覚があるため、ある程度までは検討会議等で意見を出し合い、教育委員会は校長会、園長会とも十分議論した上で、最終的には座長である苫野構成員にご判断いただくのが良いのではないか。
〇苫野構成員
 言葉や考えを検討会でブラッシュアップする時間はいくばくか残っているため議論は尽くしたい。ただ、最終的な文言については自身と事務局で決定することとしたい。ご意見があればいただきたい。
〇奈須構成員
 決め方、手順に異論はない。「未来」「目指す」と記載しているという事は、裏を返すと、現状、実現できていない、実現の途上にあることを示している。それが悪いというのではなく、現状をもっと良いものにしていこう、重点を明確化していこうということだと考えている。従来、検討や着目がなされていなかった、あるいは達成できてない活動に焦点が当たった時に、分かりにくいという反応はある意味当然である。掲げられる言葉と現状に適度な距離がある言葉が好ましいと考える。そのように考えると、「自分も他者も尊重する」というのはぴんとこないが、「互いを認め合い、共に社会を創造する」はいいと考える。また、「未来社会」という言葉だと現状足りていないようにもとらえられるため、方向性を示す言葉、例えば「実現したい」といったものが良いのではないか。
〇苫野構成員
 言葉について共通認識を持つのは大事である。「未来社会」「実現したい」はよい言葉である。他に意見はあるか。
〇荒瀬構成員 
「未来社会の市民の姿」という文言だと、市民を指していることから、教育委員会で決められる話なのか疑問である。名古屋市総体として考える必要があるのではないか。「未来社会の市民の姿」という言葉が定着しているのであれば話は別であると考える。ただ、言葉も大事であるとは思うが、どう実践していくかの方が大事と考えるので、議論を先に進めたほうが良いのではないか。
〇事務局
 「未来社会の市民の姿」については名古屋市で使われている言葉ではないと考えている。
〇苫野構成員
 名古屋市が「未来社会の市民の姿」を使用すると、大きな市民の概念ではなく、名古屋市民を指しているようにも捉えられてしまうのではないかと考えている。この点については事務局と自身で考える必要があると思う。

検討②について
〇加藤司構成員
 「自分のペースにあった」との表現だと、高校では通常の時間で単位習得が出来なくなる可能性がある。結果として教員の補習で補う形になるように見えるのであれば、結果として現場の方がうまく動かない可能性があり懸念している。
〇事務局
 本日欠席の加藤裕構成員からも同じ意見を頂いている。高等学校の状況を踏まえると、なかなか難しいため、総合探究の中で「自分に合ったペース」とするのであれば実現可能性もあるのではないかとも考えている。
〇大川構成員
 高校生になれば、ある程度学び方を分かってきているのではないかと感じている。このままの文言で問題ないのではないか。
〇苫野構成員
 山吹小や矢田小などを視察したが、小学生でも自分で時間割をつくって自分のペースで自分の方法で学んでいた。高校生であれば大川構成員のご指摘とおりと考える。
〇加藤司構成員
 高等学校だと学校ごとに学力の差があり、理想的に進められるところもあれば、ある程度強制的に進める必要があるところもあると考えるが、学校側に方法を委ねていただけるのであれば、問題ないと考える。
〇苫野構成員
 議論を聞くに、市を挙げていかに自分に合ったペースで学ぶ方法を実現していくかが大事と考える。

検討③について
〇荒瀬構成員
 議論を進めていくうえで、「夢中」という言葉には周りが見えなくなっている状態とも考えられるため、自分の学びを俯瞰しながら、学びを調整して工夫・改善し進めていく探究が、将来生きていく力を養うことから重要と考えると、「夢中」が学びの俯瞰に繋がるかという疑問も残る。ただ、先ほども申し上げた通り、言葉のチョイスについては最終的には苫野構成員に一任したい。
〇奈須構成員
 現状のアンケート回答結果を踏まえると、子どもは休み時間で友だちと会う時間が楽しみであるため学校に来ているということであるが、言い換えると学校では夢中になるものを見つけられていないという課題がある。子どもは自分の経験をもとに次の欲求を言うため、「夢中に探究」するような経験をしていない事象についてアンケートをとっても意味が無いのではないかと考えている。それを踏まえると、「夢中」も「じっくり」もどちらが名古屋市の状況を示す言葉としての役割を担うかとの問題ではあるが、大事なことは教育委員会として目指すことは何かであり、それをどの言葉に託すかという事である。
〇苫野構成員
 アンケートをビフォーアフターで比較すると見えるものもあるのではないかとも考えている。
〇三好構成員
 この会議が始まった時は、「主体的な学び」という言葉が多い印象だったが、コンパスの「夢中」という言葉に含まれているという理解でよいか。個人的には「主体的な学び」を一部でも含めていただきたいと考えている。
〇河合構成員
 「夢中」という言葉の方がイメージとして伝わるが、個人的には「じっくり」のほうがいいと考える。但し、最終目指すところは「夢中」だと考える。
〇平松構成員
 「夢中で探究する」は良い言葉と捉えられるが、子どもなりに考え、探究することに重きを置くのであれば、「夢中」という言葉を使用した場合、先生側で子どもに何か「夢中」にさせなければならないというイメージを持ってしまうのではないか。探究する姿を考えると「じっくり」という言葉の方が良いと考える。
〇加藤司構成員
 高等学校の場合、理数系、文系、芸術等に分かれ、その延長線上にあるのが、大学や就職先と考えると、先までつながっていくことが高等学校における「夢中」というイメージである。
〇苫野構成員
 やはりどちらの言葉も捨てがたい。また、ご提案させていただく。ただ、「主体的な学び」について、デザイン案の「重視したい学びの姿」あたりに記載することも考えられる。
〇荒瀬構成員
 「個別最適な学びと協働的な学び」は令和 3年答申で使用された言葉であり、基本は「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を通して主体的・対話的で深い学びを実現する」という事であり、学習指導要領の柱の一つである。それを踏まえると、「主体的・対話的で深い学び」の言葉を使うか使わないかは悩ましいところである。

検討④について
〇久野構成員
 チャレンジにかかわるところが、他の内容と比べると読みにくいように感じる。子どもは有能な学び手とする前提と、自分なりという言葉のバランスがとれていないように感じる。対案としては、「子どものチャレンジを促す」という整理が考えられる。また、 4つのくくりで出てくる大人は教職員だけではなく、子どもの周辺にいる大人と捉えている。家庭や地域で同じスタンスで子どもと向き合えると、より力強いメッセージになるのではないか。
〇竹内構成員
 頂いた点はもちろん大切にしなければならないが、保護者の方と話すと、学校が安心して通えないという場面もあるように思われる。先生がチャレンジを促すことも大事だが、通学するのが精いっぱいの子どももおり、「支える」要素を記載いただいてもいいのではないか。
〇久野構成員
 「子どものチャレンジを支える」という記載もいいのではないかと考えている。
〇枡田構成員
 頂いた点は同感である。ただ、チャレンジの文脈を除いたら、どれも大人が主語になるが、チャレンジをするのは子どもで、支えるのは大人である文脈であることを踏まえると、文章にしたときに他との平仄が合わなくなる。
〇髙橋構成員
 「支える」でもいいと思うが、「見守る」という表現だと、子どもの主体性と大人の姿勢も残せるので、よいのではないか。
〇三好構成員
 親の立場として「先生が一緒に考えてくれる」表現もいいのではないか。
〇久野構成員
 「チャレンジ」という言葉をあえて掲げていることが素敵であると考えている。自分の学校の生徒でも、優秀な子ほど、失敗を恐れて人前で発言をしないといったことがある。ぜひ、「チャレンジ」という言葉は残していただきたい。
〇河合構成員
 自分も同感である。名古屋の子どもに限らないと思うが、子どもの自己肯定感が低いのではないかと感じるのでぜひ、この文言は残してほしい。ただ、どうやってこの言葉を入れていいか悩ましい。
〇荒瀬構成員 
 やはり一つのポンチ絵だけでなく、それをどう解釈するか丁寧な言葉を説明するものが必要なのではないかと考えた。最終的にご検討いただきたい。伴走という言葉は令和 3年答申で使われており、その際の議論では、子どもと対話するとか尊重するとか、チャレンジをする等、包括した言葉として扱われている。その点を踏まえて、言葉を検討する必要があると考える。
〇苫野構成員
 「伴走」のレイヤーを上げたほうがいいかもしれないと考えている。
〇事務局
 第 6回のワーキンググループでも同じような意見があった。
〇苫野構成員
 「伴走」の位置づけを組み替えることも考えられる。チャレンジにくっつく動詞も考えて、改めてご提案させていただく。

検討⑤について
〇髙橋構成員
 「どの学校園でも大人が大切にしたいこと」が小さいように見受けられるため、目立つようにしたらよいのではないかと考えている。また、背景の三角形のデザインについて意図はあるのかご説明いただきたい。
〇事務局
 デザインの方向性としては、学びのコンパスを踏まえて道を表しているのではないかと考えるが、ピラミッド構造に見える点はワーキンググループの中でも意見が出た。検討の余地はあると考える。
〇安藤構成員
 子どもの姿や学びの姿を大人が下支えしているような表現でもいいのではないかと考えた。
〇枡田構成員
 文字も大きさが色々あるが、「目指したい子どもの姿」については意図的に大きくしているのか。また、「子どもは有能な学び手」の直前の「:」はこの表現でいいのか気になった。
〇荒瀬構成員
 コンパスの色はどなたが読んでも分かるようになっているか確認したい。
〇事務局
 色覚特性のある方に対する視認性については確認が取れていないため、確認させていただく。
〇久野構成員
 注釈の部分について、逆接の表現があるが、説明するにあたってはわかりにくいと考えるため、表現を見直してはいかがか。
〇苫野構成員
 同感である。改めて表現については確認させていただく。
〇河合構成員
 目指したい子どもの姿の注釈について、「貸したり」という表現が、子どもが「仲間や大人の力」を貸すように読めるため、違和感を覚える。
〇苫野構成員
 「仲間」が 2回続いているので、収まりが悪いと思われる。
〇久野構成員
 同感である。「ゆるやかな協働性」の説明として「といった豊かな関わりを可能にするゆるやかな協働性の下で」という表現を追加してはいかがか。
〇苫野構成員
 同感である。改めて表現については確認させていただく。Q&Aについては、また後日協議させていただく。
〇荒瀬構成員
 「探究」については揺れのある言葉であるため、骨子 4の「子どもは有能な学び手」と結論付ける箇所は検討いただきたい。

5 事務局からの連絡事項
〇事務局
 来年度の検討会議の時期および内容等について伝達
 本年度参加いただいた委員への御礼

6 閉会
 以上

子どもアンケートの結果を踏まえて

↑子どもアンケートの結果を踏まえて