名古屋市立前津中学校

活動の記録

地域社会をフィールドとした探究学習の取組 について

2022.07.14

地域社会をフィールドにした探究学習をリニューアル

 前津中学校のプロジェクトでは、3学年合同のチームで進める地域社会をフィールドとした探究学習に取り組んでいます。「生徒一人ひとりが自分らしさを理解し、自分らしく生きていくための未来につながる学び」をテーマに掲げています。
 地元の企業や地域を「リソース」として見渡し、大人が気付いていない可能性を探り、イノベーションの提案を作り上げるなど、生徒がテーマ設定や解決方法等を試行錯誤する探究学習プログラムが昨年度より始まりました。先生方は取組の中で、生徒たちが想像以上にいきいきと取り組む姿に確かな手ごたえを感じたと言います。2年目となる今年は「より生徒たちが主体的に地元の企業や地域に関わることができるようにしよう」という共通認識の下、4月から準備を進めました。
 「10年後のナゴヤをアツくする~誰かを笑顔にするため~」
 この先生方の想いを地元の企業や地域に届け、共感いただける連携先を探すことが探究学習プログラムの成功のカギのひとつになります。前津中学校ではキャリアサポーターさんが中心となり地域への働きかけを行いました。生徒のわくわくを大切にするため、新しい連携先も開拓しており、地域への働きかけの結果、昨年度からの継続協力の大須商店街連盟に加え、その他の協力企業・団体4社に新しくご協力いただくことになりました。
 「私だけでなく校長先生が積極的にいろいろな方面に声をかけてくださったので、新しい連携が実現しました」とキャリアサポーターさんが話されたように「生徒たちに本物を見せたい、触れさせたい」という校長先生をはじめとする先生方の熱い想いが、今年度のスタートから溢れています。

フィールドに飛び出した生徒達

 7月14日、前津中学校の全校生徒が一斉にフィールドワークに取り組みました。学年ごとにグループを編成して行うのではなく、グループの中には必ず1年生から3年生がいる縦割りでの編成で、30名ずつに分かれて5か所の受け入れ先を訪問しました。
 こうした企業訪問でよく見られる光景は、企業の方が順番に説明するのを生徒達が黙々とメモを取るというものです。これは、昔から行われてきた社会見学や職場見学などで当たり前のように見られたスタイルで、受け入れ側の企業の方々も、この姿をイメージされていたことでしょう。
 しかし、この日の前津中学校の生徒達は違いました。見学の初めに自分達がすでに考え、まとめてきたことをプレゼンし、見学の最中には自分達から積極的に質問をし、リソースを探しました。さらに、気付いたことや自分の考えをグループでまとめる「企業マップをつくろう!!!」という活動では「工夫がすごい」「おもしろいもの」「みんなきづいていない?」に分けられた模造紙が、みるみる付箋で埋まっていきました。最後の質疑応答では「時間が足りない!」と生徒たちから声が上がるほどの盛り上がりが見られました。こうした積極的な生徒たちの姿を目の当たりにし、受け入れ先の方々も大変驚かれた様子でした。先生方も「去年の取り組みでも、従来の中学生の枠を超えた活動ができたと感じたが、今年はより一層自分たちで探究することができている」と驚いたと言います。 
 また、夏休みの出校日にはフィールドワークのまとめと振り返りを行いました。10月の中間共有で生徒達がそれぞれ5つのフィールド内で考案中のグループの企画を共有し合う様子が今から楽しみでなりません。