探究学習に伴走してきた先生へのインタビュー
12月まで半年間取り組んできた探究学習の成果発表会では、生徒のアイデアあふれるプレゼンの数々と、自信を持って発表する姿に、ご協力いただいた企業や団体、参観された保護者の方々も驚かれていました。こうした生徒の姿を支え続けた先生方も、成果発表会の後には、生徒と一緒に充実した表情を浮かべていたのが印象的でした。
先生方の感想を紹介します。
●地域企業と一緒になって新規事業をつくるということを通して、子ども達が体験的に色々なことを学ぶことができたのではないかなと思います。今回の取り組みの最後には「今後どのようなことに取り組みたいですか?」という質問を子ども達に投げかけました。これこそが中学校生活の中で頑張って見付けてほしいことですし、やりたいことを見付けてワクワクする想いを胸に卒業してくれたら、いずれ社会人の仲間となる子ども達がどのように活躍をするのかと、楽しみになる半年間でした。
●探究学習の振り返りで、生徒が「自分に身に付いたこととして、みんなが困ったときには自分が多く意見を出す。自分が困ったときにはみんなに聞く。こうしてみんなが協力すると、良い結果は出る。」という感想を書いていました。1年生から3年生までが一緒になって取り組む中で、こうした気付きを得られたことを大変うれしく思います。自分達でテーマを決めてアイデアを出し合い、組み立てては崩してという試行錯誤ができる探究学習ならではの成果ではないかと思います。
●企業の方々の協力に大変感謝しています。本物に触れたり、プロに出会ったりしたことは、子ども達にとって本当に大きな経験になったと思います。2年目を迎え、昨年度以上に子ども達が地域社会や自分自身の将来に目を向ける機会になったと感じています。こうした毎年の成果の積み重ねで、本校としてより良い探究学習のスタイルが出来上がってきた実感があります。また、2年生・3年生の子ども達が、昨年度に増して積極的に楽しみながら取り組む様子をたくさん見ることができ、生徒の成長をとてもうれしく思っています。
探究学習の感想を先生方に伺うと、本当に楽しそうにいきいきと様々なエピソードを語っていただきました。学校から地域に飛び出し大人たちから学ぶ中で、確かな成長を続ける生徒たちには数多くのドラマが生まれたに違いありません。「いかに生徒一人一人が自分らしく生きるための学びを深めていくのか」先生方が試行錯誤を重ねながら生徒に徹底して寄り添い続ける充実した時間であったことが強く伝わってきました。