NAGOYO School Innovation

かいぜんプロジェクト

活動の記録

報告会 各学校園の発表内容について

2024.02.21

 学校の当たり前を見つめ直し、子どもにとっても大人にとっても幸せな学校づくりを目指す「かいぜんプロジェクト」オンライン報告会が2月21日に開催されました。この日は、今年度「かいぜんプロジェクト」に取り組んだ12の学校園が、それぞれの取組を発表しました。各学校園の発表内容を紹介します。

〇田代小学校 
the ROOM プロジェクト ~職場カイゼンが、学校を変える。~
 校舎の改修に伴い、職員室内の机の配置など、レイアウトを工夫しました。また、談話室の断捨離を行い、可動性のある机といすへの刷新や、ホワイトボードを新たに設置しました。こうした職員室内の利便性・快適化を追求するとともに、ペーパーレス化の推進、連絡アプリの導入など、教職員の働き方改革を進めました。

〇星ヶ丘小学校  
いきいきわくわく居心地のよい学校づくり―きらきら輝くみんなのアイデアを生かしてー
 対話あふれる学級づくりを進めるために、まずは職員がアドベンチャープログラムやクラス会議を体験しました。また、日頃の人間関係づくりが職員の働き方改革には必要だと感じており、空き部屋を利用したカフェスペースの設置を計画しています。今後も、自分たちの働き方改革をテーマとした職員同士の対話を大切にしていきたいと考えています。

〇中小井田小学校  
よりよい子どもたちの成長と働き方改革の共存のあり方
 6月に来年度の年間行事に対するアンケートの実施、9月には働き方改革の具体例を教職員から募集しました。かいぜんプロジェクトの講師である妹尾昌俊氏(教育研究家)より、「文面やお便りなどだけでは伝わりづらいところがあるので、対話や議論をすることは大事にした方がよい」というアドバイスをいただきました。そこで、11月には小グループに分かれてプロジェクト会議を行い、来年度に実践できそうなことを職員で共有しました。そして、「中小田井小学校 令和6年度働き方改革実践計画」をたてました。

〇愛知小学校 
児童も教職員も安心できる学校づくり チーム愛知
 一人一人の職員の考えを大切にする「プロジェクト会議」や「夕方の打ち合わせ」など、教職員が繰り返し対話することを大切にした取組を行いました。また、外部講師を招いての現職教育の充実を図ったり、教科担任制の拡充に取り組んだりもしました。その結果、職員一人一人が当事者意識をもち、自分たちで学校をより良くしようという意識が高まりました。

〇菊住小学校   
みんなが笑顔で過ごすことができる菊住小学校~わたしたちにもできたよ!働き方改革~ 
 子どもも職員も笑顔になる学校を目指し、働き方改革に取り組みました。主な取組として、ICT機器の活用、校務支援ソフトでの連絡共有、職員会議等の資料のPDFデータへの移行を行いました。また、「菊住小 授業づくり資料集」という共有フォルダに、授業で使ったパワーポイントやワークシートを保存し、共有を図りました。また、翌日の連絡は連絡帳を使わず、スクールライフノートを通して、配信するようにしました。今後も、「子どもにとって、私たちにとって、そして、私たちの家族にとっても、幸せな菊住小学校」を目指して取組を進めます。

〇笠寺小学校  
安心・安全・幸せで、わくわく楽しい学校づくり
 「子ども中心の学び」「子どもたちが工夫する委員会活動」を中心に改革を進めました。生き生きと学び、自ら活動を工夫する子どもたちの姿が見られました。かいぜんプロジェクトの講師である堀之内一天氏(関東学院大学特命准教授)とのZoom会議では、slideを活用し、来年度の学校運営改革について職員でアイデアを出し合いました。登校時間や清掃時間の見直し、デジタル教材を使った家庭学習により、子どもと向き合う時間の確保につなげることができました。

〇相生小学校  
だれもが「キラリ」と輝く、相生小学校を目指して
 管理職のトップダウンではなく、職員の意見が反映され、相談できる雰囲気を大切にすることで、「働きがい」「やりがい」をもつことができる職場づくりを目指しました。職員のチームワークを高めるための学び合う時間(月1回20分)や業務内容を見直す話合いなどを通して、職員間に互いを尊重し合う関係が生まれ、働きやすいという声が多く聞かれるようになりました。

〇山田東中学校  
学校変革プロジェクト
 「変革を楽しむ」を合言葉に、プロジェクトに取り組みました。7月には妹尾昌俊氏をお招きして校内研修を行い、9月から有志を中心とした改善プロジェクト会議を立ち上げました。その結果、①登校時間の変更、②生活ノート・テストファイルの廃止、③部分的なチーム担任制導入、④生徒手帳の廃止、⑤職員室の効率化の五つの改善の道筋をつけることができました。プロジェクトに取り組む中で、何かを変える事には大変さがありましたが、教職員で取り組むやりがいも感じました。

〇日比津中学校  
スマイル&チャレンジ!~対話とアイデアで学校は変わる~
 「小さなことからやってみる」=チャレンジと、「職員の対話・ゆとり・成長を大切にする」=スマイルを合言葉に、「やめる・へらす・かえる・充実させる」という視点で対話を繰り返した結果、①運営委員会や学年だよりをやめる、②テストつづり・計画表の点検をやめる、③授業後の清掃指導をへらす、④生活ノートの在り方をかえる、⑤登校時間や電話対応時間をかえる、⑥通知表の所見や発行回数をへらす、などたくさんのかいぜんができました。さらに、職員の時間外在校等時間が大幅に減っただけでなく、96%の職員が「対話や自分たちのアイデアで学校が変わる」と実感することができました。

〇大高中学校   
ワークライフバランスを意識し、ゆとりある職場環境の中で、やりがいをもって教育活動にかかわる。
 職員のワークライフバランスの向上を図ることを目的に、業務推進委員会を設置しました。毎月1日からアンケート期間、10日から意見入力期間とし、20日に毎月1回の頻度で業務推進委員会による業務の見直しをしました。その結果、定時退校日の意識が高まるとともに、時間外在校等時間が大きく減少しました。業務改善への主体的な意識の高まりも見られるようになりました。

〇南天白中学校
Change・Charge・Challenge
 テーマとして掲げた三つの「C(意識改革・充電・挑戦)」を「持続可能・できることから・本校らしく」取り組みました。職員が「生徒指導・生徒会会計・行事精選・日課」の4分野に分かれて、来年度以降の改善点を検討しました。年度の前半で課題を洗い出し、4人の推進者を中心に全職員で検討し、やる気と思いを大切にした取組を行いました。

〇大幸幼稚園   
~働き方を見直して、みんな幸せ!~
 本来の仕事の喜びを取り戻すこと、問題点を可視化すること、職員も幸せになるんだという意識改革など、新しい視点をたくさんもつことができました。職員とも「どうしたいか」「なにが大変か」ということについて話し合う機会を通して、諦めることなく少しずつ自分たちでもできるところから問題点の解決に主体的に取り組めるようになってきました。