NAGOYO School Innovation

名古屋市立幼稚園

活動の記録

幼稚園のICT支援

2022.12.08

 荒子幼稚園では、ICT支援員の方が月2回園を訪問しています。ICT機器を導入しても有効に活用できない事例を見聞きすることがありますが、荒子幼稚園では、ICT支援員の支援を受けながら、園児や先生が、遊びや生活の中でICT機器を効果的に活用しています。

 導入当初はICT機器に慣れていない先生方から「操作方法を教えてもらえますか?」「文字を大きく表示するにはどう操作すればいいですか?」といった初歩的な質問が多かったそうです。ICT機器を活用するようになるにつれ、先生方の質問は「子どもが自分たちで気軽に使えるおすすめの機能はありますか?」「お店屋さんごっこをする時にレジ打ちが体験できるようなアプリはありますか?」というような遊びの充実につながるような具体的な質問に変わり始めたそうです。

 実際に先生方のニーズに応えて無料で活用できるアプリケーションを紹介したところ、公開保育では、お店屋さんのごっこ遊びをする園児が、まさに店員さんになりきってタブレットでお会計をするなど、園児の思いの実現に活用されていました。

お店屋さんごっこでのレジ打ち

↑お店屋さんごっこでのレジ打ち

 公開保育を終えた幼稚園の先生方からは、「タブレットの機能や無料アプリの活用方法などは、他の園の事例なども含めてICT支援員さんから紹介していただけるので、具体的な活用方法のイメージもつきやすく、子どもが自分のアイデアを形にしていける楽しさを実感しています。」との感想が聞かれました。

 また、公開保育の中では、他の園とオンラインでつないで、園児が交流するという活動も行われました。オンラインでつなぐ際には、カメラやマイクの設定がうまくできないことがありましたが、何が起きても対応できるICT支援員の存在が、先生方に大きな安心感を生み、積極的なチャレンジにつながっています。

 オンライン交流を通して、園児たちは、他の園の歌や演奏を楽しく聴いたり、練習した自分たちの踊りを他の園に一生懸命発表したりして、これまでは交流できなかった遠方の園とタイムリーにつながることができました。

 導入時だけにとどまらない定期的なICT支援員の訪問により、効果的にICT活用を取り入れ、園児の生活や遊びが豊かになるサポートとなっています。

他の園とのオンライン交流会

↑他の園とのオンライン交流会