NAGOYO School Innovation

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NAGOYA School Innovationとは

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名古屋市教育委員会では教育改革を市全体で推進するため、「NAGOYA School Innovation(ナゴヤ スクール イノベーション)」と銘を打ち、子ども一人一人の興味・関心や能力、進度に応じた「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を推進しています。

 

 人生100年時代やSociety5.0(ソサエティー5.0)という新たな時代が到来するといわれて久しくなりました。現代でも、グローバル化や少子高齢化、ICT化が急速に進展し、私たちの暮らしや価値観などが大きく様変わりしています。また、近年、SDGsという言葉をよく耳にしますが、世界が国際協調により取り組むべき社会課題も数多く存在しています。

 このような今と未来を生きる子どもたちには、激しい社会の変化を前向きに受け止め、先の見通せない状況の中でも、たくましく、しなやかに変化や逆境を乗り越え、よりよく自らの人生を切り拓いて欲しいと思います。

 そのためには、子どもたちが自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、行動し、そして多様な立場の者と協働しながら新たな価値を生み出していく、そのような資質・能力を育めるように、学校教育をイノベーションしていくことが必要です。

 「NAGOYA School Innovation(ナゴヤ スクール イノベーション)」では、社会が劇的に変化する中で、自らの可能性を最大限に伸ばし、人生をたくましく生きていく「なごやっ子」を育成するために、学校がすべての子どもにとってよりよい成⾧の機会となるよう、子ども一人一人の興味・関心や能力、進度に応じた「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を推進しています。


名古屋市教育委員会では、NAGOYA School Innovation(ナゴヤ スクール イノベーション)を「授業改善の推進」、「環境整備」、「広報・啓発」の三つの観点から一体的に推進しています。

名古屋市教育委員会では、NAGOYA School Innovation(ナゴヤスクールイノベーション)を「授業改善の推進(ソフト面)」、「環境整備(ハード面)」、「広報・啓発(PR面)」の三つの観点から一体的に推進しています。

事業概要

授業改善の推進

授業改善の推進

民間の力を活用した学校における実践研究

 民間企業や教育研究機関等のもつ技術やノウハウ等を活用しながら、個別最適な学びと協働的な学びの一層の推進に向け、学校全体で授業改善の実践研究に取り組みます。
・モデル実践校(矢田小学校)
・マッチングプロジェクト

選抜した教員による実践研究

 新しい学びの実践に主体的に取り組む教員を公募・選抜し、担当する学級・学年・教科等における授業改善の実践や、先進的な学校園の視察研究に取り組みます。
・実践者
・視察研究者

教員の意識改革

 有識者による講演・ワークショップや、上記の実践研究・視察研究の成果発表会を開催するなど、全ての教員を対象とした自主参加型の学びの機会を創出し、教員の意識改革に取り組みます。

環境整備

環境整備

 一人1台の学習者用タブレットの導入やICT支援員の配置など、物的・人的の両面から教育環境の整備に取り組みます。

広報・啓発

広報・啓発

 イベントの開催やウェブサイト等の活用により、本事業の取組を広く発信していきます。

教育⾧からのメッセージ

事業紹介

NAGOYA School InnovationのパンフレットをPDFで閲覧できます。

PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。
同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。(外部リンク)

パンフレット1
パンフレット2
パンフレット3

教育⾧からのメッセージ

名古屋市教育委員会 教育長 坪田 知広(つぼた ともひろ)

名古屋市教育委員会
教育長

坪田 知広
(つぼた ともひろ)

 子どもたちを取り巻く社会の状況は、目まぐるしく刻一刻と変化しています。予測困難な将来を生き抜いていく子どもたちに対して、学校教育には、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越えること、そして豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められます。
 こうしたなか、名古屋市教育委員会では、幼稚園から高等学校まですべての校種において、「ナゴヤ・スクール・イノベーション」を通して、子どもたちが、自ら主体的に課題を設定し、多様な他者と協働しながら学びを進め、振り返りながら責任ある行動が取れる力を身につけることができるよう、子ども主体の授業への改善を進めています。
 400校を超える市立学校園を挙げて進めているこの取組は、我が国の教育改革を推進するエンジンの役割を果たしていくものと考えています。
 名古屋市の子どもたちの学ぶ姿を通して、本市の教育が変わっていく姿を、このウェブサイトにおいて積極的に配信してまいります。 2022年7月

有識者からのメッセージ

苫野一徳 哲学者・教育学者・熊本大学教育学部准教授

哲学者・教育学者
熊本大学大学院
教育学研究科 准教授

苫野 一徳
(とまの いっとく)

 これまでの150年間、日本の学校教育は、「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学年学級制の中で、できあいの問いと答えを勉強する」システムとして続いてきました。落ちこぼれや不登校を始めとする、様々な問題の最大の理由はこのシステムにあります。
 しかしいま、そこからの大きな転換が、全国的に起こり始めています。名古屋市は、自治体規模でその転換に取り組むフロントランナーです。
 転換の一つの軸は、私なりに言えば「学びの個別化・協同化・プロジェクト化の融合」です。子どもたちが、自分のペースで、自分に合った学び方で、「ゆるやかな協同性」に支えられながら学び合う。カリキュラムの中核は、自分たちなりの深い問いを探究する、様々なワクワクできる“プロジェクト“です。
 名古屋からどんな実践が登場し、また全国に波及していくか。とても楽しみにしています。そして微力ながら、全力で応援したいと考えています。 2021年9月