NAGOYO School Innovation

名古屋市立八幡中学校

活動の記録

高校の授業を実際に中学校で体験!

2022.07.07

 7月7日(木)、高校の先生方が八幡中学校に出向き、出前授業を行う「特別授業体験プログラム」が実現しました。この取り組みの大きな特徴は、生徒の「高校の授業を実際に受けてみたい!」という想いが起点となったことです。今回は、実現までに中心となって動いた生徒と校長先生からお話を伺うことができましたので紹介します。

鋳造を実体験している様子

↑鋳造を実体験している様子

生徒:
 「高校の授業を実際に受けてみたい!」という想いを持ったのは進路が気になり始めた4月のことでした。生徒会活動を通して普段から校長先生と話すことも多かったこともあり、その想いを校長先生に相談すると、「そのアイデアは良いね。実現に向けて取り組んでみたらどうかな」といくつかのアドバイスと共に背中を押してもらえました。
 すぐに協力してくれる仲間が集まり、実行委員を立ち上げ、資料作成担当と交渉担当とに役割分担を決めて準備を始めました。この時に役立ったのは授業で慣れ親しんだICTでした。資料づくりはもちろんのこと、ロイロノートを活用して学年全体にアンケートを取ったり、実行委員の中で作業の進捗を共有したりすることで、高校への出前授業の依頼という未知の挑戦も、心が折れそうになる時もあったものの、最後まで自分たちの力でやり遂げることができました。本当にやって良かったし、みんなも喜んでくれて嬉しかったです。

校長:
 八幡中では日頃から生徒が学校運営に参画し、試行錯誤をする中で、表現力や判断力を伸ばし自主性を育むことを大事にしています。今回の取り組みは、生徒にとって大きな自信と未来への具体的な目標をつかむ機会となりました。全面的に協力いただいた高校の先生方には本当に感謝しています。普段の授業で培ったICT活用のスキルを生徒が自主的な活動の中でうまく活用できたことも嬉しく思っています。

高校の先生から説明を受けている様子

↑高校の先生から説明を受けている様子

 当日は、8つの高校の先生方が出前授業を実施されました。生徒は自分が受けてみたい授業を選択し、高校の授業とはどんなものかを体験することができました。市立工業高校の「地場産業の『鋳造』を体験してみよう」では、実際に金属を溶かして型に流し込み、好きな形のアクセサリーをつくるという工業高校ならではの体験内容で、授業を受けた生徒からは「兄が通っている高校で、いつも話を聞いていて興味があったし、自動車が好きなので実際にその技術を体験できて嬉しかった」「ものを作ることがもともと好きなのと、将来は地元で働きたいと思っていて、地域の代表的なモノづくり産業を知ることができて良かった」という感想が聞かれました。